ちゃんゆーのブログ

思ったことや、技術系のメモなどを書き残していきます。

学生が圧倒的な成果を出すためには、成長という要素が不可欠だと思う

チームについて書かれた記事を読んで、思うところがあったのでまとめてみた。

それがこちら

blog.yamotty.com

その中で、「幸福度」というものに触れられていた。

本質的に幸福度の高いチームというのは、伸び率を高く保ち続けられている。逆に伸び率が低く、結果としてチームの幸福度が下がっているケースは多い。

良いチームとは「何でないか」 - Yamotty Blog

話によると、幸福度というのはクオリティではなく、伸び率によるということらしい。

たしかに、と共感。

幸福度は、達成感ややる気に置き換えられ、
クオリティは、成果の質に置き換えられ、
伸び率は、成長に置き換えられそうだ。

外部との関わりのある学生のチームにおいて色々と考えてみた。

何かに取り組む学生のやる気の根底は何なのか

大半の学生は外から与えられた「成果そのもの」にはそれほど興味はない

「成果そのもの」とは、例えば「地域活性化」など。地域が元気になるのは良いことだが、それを一番の目的に活動している学生は少ない。成果そのものは、自分の活動の対外的な価値として「あったほうがいい」ものとして認識されているように感じる。自分の周りでは。

やはり、学生はいずれ就職・進学する。人生をかけてまでの強い想いはなかなか持てない。

では何に興味があるのか

何がしたいかわかっている学生は、その活動によって得られる経験がやる気そのものである。

例えば、フロントエンドエンジニアになりたい学生が、外部サイトの製作を行う活動に参加したとして、結果出来上がったサイトにいつまでも強い思い入れがあるとは限らない。
サイトを作ってみる、ということに目線が向いているわけで、(悪い言い方をすると)サイトさえ作れたらなんでもいいのだ。

何がしたいのか分からない学生もいる。そういった学生は、自分が何をしたいのかを考えるために、新しいことに次々と挑戦している人が多い。
何が自分に向いているのか、その判断材料を求めて活動していると言える。

もちろん、成果そのものに強い想いを持つ学生もいる。
そういった学生は、成果に向けて一直線に行動しているように思える。

結局、多くの学生は、自身が何を得られるのか(=成長)が、自分の求めるものと一致するとき、やる気が最大化される。

以上を踏まえた上で、学生は圧倒的な成果を出すことができるのか

学生だけで成果を出すことはできない

結論から言うと、できないと考えられる。
なぜなら、学生が圧倒的な成果を出せる実力を持っていることはほとんどないからである。

外部の適切なサポートにより、成果の質を上げることができる

しかし、外部、それもプロが関わることで成果の質を上げることができる。

例えば、2016年にトビキリ夏祭りという大規模なイベントを学生がイベントのプロと共催した。
自分も関わったが、実に1500人を超える参加者に集まっていただき、大変賑わった。

これは、学生だけでは簡単に成し遂げられないクオリティである。

しかし、外部が成果だけを求めて学生と関わると、学生のやる気は低下する

成果だけを求めた活動は、学生自身に何も残らない。

繰り返すように、学生は自身の成長が原動力である。
成果だけを求めた結果、学生が求める経験ができなかった場合、「結局自分は何をしてきたんだっけ?」「何を得たんだろう?」となる。

外部が学生に関わる場合、学生の成長を無視すると、だんだんと学生は離れていく

こうなると、「このまま続けても意味がないな、別のことをしよう」となりかねない。

結果として、世の中は何ら変わらないし、学生は成長できないままだ。

外部が求める成果と学生の成長がうまく重なり合ったフィールドが理想

そうしたことを避けるためには、外部が成果だけを追い求めるのではなく、学生の成長を考慮していく必要がある。学生は学生なんだから。

まとめ

学生は自身の成長を求め、世間は成果を求めてくる。

学生がうんと成長できて、圧倒的な成果が出せるフィールドが理想となってきそうだ。